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デッドライン仕事術とは「就業時間も仕事も、すべて締切を設定する」という、非常に簡単な仕事手法である。ダラダラと残業せずに、毎日、「今日は○時に帰る」と決めて仕事をする。「来月中旬ごろ」という曖昧な言い方はやめて、「×月×日まで」とすべての仕事に締切日を入れる。この二つを実行するだけで、仕事効率は驚くほど上がる。デッドライン仕事術は自分の仕事効率を高めるだけでなく、部下の仕事を管理し、スピードを上げさせるのにも、抜群の効力を発揮する。部下を動かす際は「会議」も併用するのだが、「本当に有効な会議のやり方」も本書で詳説してある。トリンプを一九年連続増収・増益に導いた、吉越式仕事術のすべてを開示した一冊。
第1章 仕事のスピードを3倍にする―まず、残業を止めてみる(残業大国ニッポンの惨状;優秀な女性が、会社を辞めざるを得ないシステム ほか)
第2章 即断即決―どうすれば決断力は身につくか(「仕事のスピード」=「判断のスピード」;判断材料はすべて「現場」にある ほか)
第3章 キャリアアップできる人間の思考法―仕事はゲーム、技は盗め(日本人はなぜ、「仕事の効率化」に意義を感じられないのか;ワークライフバランスの「ライフ」とは、「私生活」のこと ほか)
第4章 「会議」と「デッドライン」で部下を動かす―簡単で効果抜群なマネジメント手法(「会議」は本当に無駄なのか?;戦いの「最前線」としての会議 ほか)
吉越 浩一郎 (ヨシコシ コウイチロウ)
1947年千葉県生まれ。ドイツ・ハイデルベルク大学留学後、72年に上智大学外国語学部ドイツ学科卒業。極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、メリタカフェを経て、83年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社。87年にトリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役副社長、92年に代表取締役社長に就任。トリンプを19年連続増収・増益に導き、2006年退任。現在は経営コンサルティングの分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)