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部数減と広告収入の激減が、新聞とテレビを襲う。ネット時代がもたらす構造的変化についていけないマスメディアの経営陣。加えて情報通信法施行と地デジ化がとどめを刺す。
大手新聞社やテレビ局の開業以来の赤字転落など、マスメディアの衰退が言われています。ネットの面白さに圧(お)されたから、あるいは、昨秋からの金融恐慌のあおりが主たる要因か。「答えはノーだ」と本書の著者、佐々木さんは言い切ります。インターネットが躍進したことによるビジネスモデルの変容こそが、最たる原因であると。倒産の危機に瀕しているニューヨークタイムズの例をはじめ、アメリカで起こっていることは必ず2、3年後に日本でも起こる。日米の事例を駆使しながら筆者が提示するビジョンは、マスメディアの将来を予見するに留まらず、新しいビジネス自体の根本を衝いて、スリリングです。
第1章 マスの時代は終わった(「マス」の消滅;「大衆」から「少衆・分衆」へ ほか);第2章 新聞の敗戦(ミドルメディアで情報大爆発;広告業界はテクノロジー化する ほか);第3章 さあ、次はテレビの番だ(開局以来の赤字転落;完全地デジ化と情報通信法 ほか);第4章 プラットフォーム戦争が幕を開ける(グーグルは敵だったか;ネットユーザーを唖然とさせた毎日新聞 ほか)
佐々木 俊尚 (ササキ トシナオ)
1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部中退。88年毎日新聞社に入社し、警視庁捜査一課、遊軍などを担当する。99年アスキーに移り、のち退社、現在フリージャーナリストとして、IT・ネット分野を精力的に取材する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)