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「仕事を追って、猟犬のように生き、いつかはくたびれた猟犬のように果てる」。老いてもなお新しい仕事に立ち向かう自らを叱咤し、仕事場から見える湘南の海に少年兵として体験した戦争の残像を見る。経済小説の先駆者としてあまたの傑作を残した「気骨の作家」が、亡くなる直前まで書き綴った珠玉のエッセイ集。佐高信氏との対談「戦争と文学」および、著者と交流のあった方々の寄稿「在りし日の面影」を並録する。
文章は手と足で書く;残された歳月;恰好の良い人;ホテルで過ごす正月;ある夜の出来事;淡き青春;カラスさん、こんにちは;妙な旅;海を眺めて;藤沢さんの思い出〔ほか〕
城山 三郎 (シロヤマ サブロウ)
昭和2年、名古屋市生まれ。一橋大学卒。昭和32年、「輸出」で文學界新人賞を受賞後、本格的な文筆生活に入る。昭和34年、『総会屋錦城』で直木賞受賞。その後、組織とそこに生きる人間の問題を深く追究した話題作を次々と発表。日本の経済小説の先駆者といわれる。平成19年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)