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大反響のNHK・ETV特集を再構成、大幅補充。金融恐慌、地球温暖化、新型インフルエンザ、そして人間の内面崩壊―。異質の破局が同時進行するいまだかつてない時代に、私たちはどう生きるべきか。「予兆」としての秋葉原事件から思索をはじめる。
第1章 破局の同時進行;第2章 生体反応としての秋葉原事件;第3章 価値が顛倒した世界;第4章 無意識の荒み;第5章 人智は光るのか;第6章 “不都合なもの”へのまなざし;断想 破局のなかの“光明”について―あとがきのかわりに
辺見 庸 (ヘンミ ヨウ)
1944年生まれ。91年、『自動起床装置』(文藝春秋、文春文庫、新風舎文庫)で芥川賞、94年、『もの食う人びと』(共同通信社、角川文庫)で講談社ノンフィクション賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)