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『自分自身への審問』につづく極限の思索。恥辱にまみれた「憲法」「マスメディア」「言葉」「記憶」…を捨て身で書き抜く。瞠目の書き下ろし「炎熱の広場にて」を収録!問う―恥なき国の恥なき時代に、「人間」でありつづけることは可能か。
恥。現代に残された唯一の人間的な感情。今この社会で生きることにまつわる様々な恥を、哲学的な眼差しで描き出す思想書。
炎熱の広場にて―痛み、ないしただ見ることの汚辱;口中の闇あるいは罪と恥辱について;邂逅―紅紫色の木槿のかげ;名残の桜、流れる花;書く場と時間と死―『自分自身への審問』の場合;一犬虚に吠え、万犬それに倣う―小泉劇場と観客の五年間;いまここに在ることの恥―諾うことのできぬもの
辺見 庸 (ヘンミ ヨウ)
1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒業。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て、96年退社。この間、78年、中国報道で日本新聞協会賞、91年、小説『自動起床装置』(文藝春秋刊、文春文庫、新風舎文庫)で芥川賞、94年、『もの食う人びと』(共同通信刊、角川文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)