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反人間の時代におくる最も熱い論考第3弾。9・11事件からイラク占領、自衛隊派兵…マスメディアは戦争を防ぐどころか追認して支えてきた。そして今後立ち上がるであろう真のカタストロフィ…。かつてないスピードで凶相を呈する世界情勢に、激しく怒り、反応してきた「抵抗3部作」が、ついに完結。
抵抗はなぜ壮大なる反動につりあわないのか―閾下のファシズムを撃て;憲法、国家および自衛隊派兵についてのノート;実時間の表現;動員と統制;軽蔑;キンタマ;自分のファシズム;夢の通い路;もっと国家からの自由を―闘いとるべき「知」の境界;マスメディアはなぜ戦争を支えるのか;言論の闘いに“時効”はない;抗暴とはなにか;記憶殺しと記憶の再生;あの声、あの眼;空とブルカと箱写真;破片;危機の認識と抵抗のありようについて
辺見 庸 (ヘンミ ヨウ)
1944年宮城県生まれ。早稲田大学文学部卒業。’70年共同通信社に入社し、’96年まで在籍。その間、北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを歴任し、’78年には中国報道により日本新聞協会賞を受賞する。また、小説も書き始め、’91年「自動起床装置」で第105回芥川賞を受賞、’94年にはルポルタージュ『もの食う人びと』で第16回講談社ノンフィクション賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)