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自衛隊派兵、憲法破壊、メディアと戦争の共犯、自由の圧殺…。あらゆる人間的価値が崩れてゆく危機の淵を見とおし、一人ひとりの、自分独自の、内奥からの「抵抗」を呼びかける。
メディアと権力が密通して戦争を支え、あらゆる人間的な価値が音をたてて崩れつつあるこの時代に、存在を賭けて抗う思想的一撃。
抵抗はなぜ壮大なる反動につりあわないのか―閾下のファシズムを撃て;憲法、国家および自衛隊派兵についてのノート;実時間の表現;動員と統制;軽蔑;キンタマ;自分のファシズム;夢の通い路;もっと国家からの自由を―闘いとるべき「知」の境界;マスメディアはなぜ戦争を支えるのか;言論の闘いに“時効”はない;抗暴とはなにか;記憶殺しと記憶の再生;あの声、あの眼;空とブルカと箱写真;破片;危機の認識と抵抗のありようについて
辺見 庸 (ヘンミ ヨウ)
1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒業。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て、96年退社。この間、78年、中国報道で日本新聞協会賞、91年、小説『自動起床装置』(文芸春秋刊、文春文庫)で芥川賞、94年、『もの食う人びと』(共同通信社刊、角川文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)