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現在の日本経済を覆っているデフレは、たんなる景気循環による不景気ではない。かつての驚異的な高度成長のベースにあった産業資本主義が形を変え、ポスト産業資本主義に変質しつつある大転換に、日本の「会社」がうまく対応できないために起こっているのだ。日本が二十一世紀を生き抜くためには、産業資本主義時代のまま生き残っている個々の「会社」の仕組みを根本から洗い直し、新しい資本主義にふさわしい形にしていかなければならない。本書は、会社の仕組みを基礎の基礎からやさしく説き起こし、経営者、サラリーマン、そして、これから就職する学生諸氏が、新しい資本主義にふさわしい会社のあり方、新しい働き方を考えるヒントを提供する。
資本、経営、雇用のあり方を根本から洗い直し、変貌する資本主義の中における会社の新しい可能性を探る。
2003年 第2回 小林秀雄賞受賞
第1章 なぜいま、日本の会社はリストラをするのか;第2章 会社という不思議な存在;第3章 会社の仕組み;第4章 法人論争と日本型資本主義;第5章 日本型資本主義とサラリーマン;第6章 日本型資本主義の起源;第7章 資本主義とは何か;第8章 デ・ファクト・スタンダードとコア・コンピタンス;第9章 ポスト産業資本主義における会社のあり方;第10章 会社で働くということ
岩井 克人 (イワイ カツヒト)
1947年生まれ。専門は経済理論。東京大学経済学部卒業、マサチューセッツ工科大学Ph.D.。イェール大学助教授、東京大学助教授、プリンストン大学客員準教授、ペンシルベニア大学客員教授などを経て、89年より東京大学経済学部教授。2001年より学部長。“Disequilibrium Dynamics”で日経・経済図書文化賞特賞、『貨幣論』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)