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世代を超えた3人の代表的な論者が、10時間にわたり徹底討論を行った記録。世界も日本も大変化のただ中にある今、戦後日本ではタブーだった「国家のかたち」を正面から、大胆に論じきる。
転換期にある現代の日本で「国のかたち」はどうあるべきか。メディアにて論争的な発言を行っている3人が一席会し、10時間にわたって対論を繰り返しつつ「国家」を問い直したスリリングな知的作業を完全収録する。日米関係の変容、アジア共同体の可否、朝鮮半島問題の将来などから、安全保障や天皇制までを問い直すことで、日本の「国家のかたち」を大胆に論じたオリジナルドキュメントだ。ラクレ10周年スタート、記念企画。
まえがきに代えて―国家を論じることが不可欠の時代のただ中で;第1章 歴史をみることの大切さ;第2章 必要悪としての国家;第3章 希望のない時代;第4章 国家のかたち;第5章 日本とアジア;あとがきに代えて―「日本の琉球化」という一つの展望
田原 総一朗 (タハラ ソウイチロウ)
1934年、滋賀県生まれ。岩波映画製作所を経て、東京12チャンネル(現テレビ東京)入社。77年よりフリー。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』などで活躍。98年、城戸又一賞を受賞。現在、早稲田大学特命教授として大学院で講義をするほか、「大隈塾」塾頭も務める
姜 尚中 (カン サンジュン)
1950年、熊本県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。現在、東京大学大学院教授。専攻は政治学・政治思想史。多くの討論番組・トーク番組に出演するとともに、NHK教育テレビの『日曜美術館』の司会なども務める
中島 岳志 (ナカジマ タケシ)
1975年、大阪府生まれ。京都大学大学院修了。現在、北海道大学大学院准教授。日本やインドをはじめとしたアジアの保守主義・右翼運動を、現代的視点から捉え直した論考で知られる。「平成ネオ・ナショナリズム」の動きにも敏感で、若者現象への発言も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)