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上から諸個人を統轄する徳目の説明ではなく、社会のなかでしか生きていけない諸個人が、自発的につくりあげる平和的共存の理論を展関する。本巻には、第四部から第六部までを収め、巻末に第三版に再録された「諸言語の起源に関する論文」を収める。
第4部 明確な是認の感情にたいする効用の効果について(効用があるという外観が、技術のすべての作品にあたえる美しさについて、そしてこの種の美しさの広範な影響について;効用があるという外観が、人びとの性格と行動にあたえる美しさについて、そしてこの美しさの知覚が、どれだけ、明確な是認の本源的な諸原理のひとつとみなされうるかについて)
第5部 明確な道徳的是認および否認の諸感情にたいする、慣習と流行の影響について(美しさとみにくさについてのわれわれの諸見解にたいする、慣習と流行の影響について;道徳的諸感情にたいする、慣習と流行の影響について)
第6部 道徳哲学の諸体系について(道徳的諸感情の理論において、検討されるべき諸問題について;徳の本性にかんしてこれまであたえられてきた、さまざまな説明について;明確な是認の原理にかんして形成されてきた、さまざまな体系について;さまざまな著者たちが、良俗の実際的な諸規則を、とりあつかってきたそのやり方について)
スミス,アダム (スミス,アダム) Smith,Adam
1723~1790。イギリスの経済学者。古典派経済学の祖。スコットランドの港町カーコルディに生まれる。グラスゴー大学に学び、道徳哲学者F・ハチソンの影響を受けた。さらにオックスフォード大学のベリオル・カレッジに学んだが、中退。1751年グラスゴー大学の倫理学の教授に就き、翌年道徳哲学の教授に転ずる。59年『道徳感情論』を刊行。76年には政治経済学最初の体系『国富論』を公刊、87年にはグラスゴー大学総長に選任された