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経済学の歴史に「ケインズ革命」と呼ばれる一大転機を画した書。資本主義の抱える大量失業と不安定な経済循環への処方箋として、雇用と有効需要、利子率と流動性とを組み合わせた「一般理論」を構想。現代経済学の出発点にして、今なお必読の古典。待望の新訳。
第1篇 序論(一般理論;古典派経済学の公準;有効需要の原理)
第2篇 定義と概念(単位の選定;産出量と雇用の決定因としての期待;所得、貯蓄および投資の定義;使用費用について;貯蓄と投資の意味―続論)
第3篇 消費性向(消費性向(一)―客観的要因;消費性向(二)―主観的要因;限界消費性向と乗数)
第4篇 投資誘因(資本の限界効率;長期期待の状態;利子率の一般理論;古典派の利子率理論;マーシャル『経済学原理』、リカード『政治経済学原理』、その他に見られる利子率について;流動性への心理的誘因と営業的誘因;資本の性質に関するくさぐさの考察;利子と貨幣の本質的特性;雇用の一般理論―再論)