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ケインズとシュンペーターの理論は本当に対立しているのか。経済学史上の難問に挑んだ、正統的かつスリリングな思索のドラマ。
経済の需要の側面を重視して短期的な視点から理論を構築したケインズと、イノベーションなどの長期的な観点から経済を捉えようとしたシュンペーターの、思想と学説の再検討を通じて、現代経済学の見落とした可能性を探る。同じ年に生まれた二人の偉大な経済学者の理論や関心のありどころは大きく異なっているが、経済思想史的な観点から二人の学説の接点を、彼らの交流の記録などを利用しながら探っていく。
第1章 経済学奇跡の年(伝統と環境;早熟と天才)
第2章 企業者精神とは何か(「企業者」とは誰のことか;ケインズの「血気」 ほか)
第3章 ケインズ革命の嵐のなかで(『一般理論』のインパクト;ケンブリッジ内部の紛争 ほか)
第4章 革命の落とし穴(シュンペーターの抵抗;「短期は需要」「長期は供給」が重要でよいのか? ほか)
根井 雅弘 (ネイ マサヒロ)
1962年宮崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了・経済学博士。京都大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)