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ケインズが一九三六年に刊行した『雇用、利子および貨幣の一般理論』は二〇世紀経済学で最大の影響力を持つ名著でありながら、その難解さでも知られる。現代資本主義の制度に内在する不安定要因、失業とインフレーションの可能性、景気の長期停滞と所得分配の不平等化に直面しながらケインズが構想した『一般理論』を、私たちはどのように読み解くべきか。本書は、『一般理論』の内容に即して緻密に解説を加えている。ケインズ経済学の全体像を知る上でも必読の書である。
第1講 なぜ『一般理論』を読むか
第2講 (第一篇)序論
第3講 ケインズのヴィジョン
第4講 (第二篇)定義と概念
第5講 (第三篇)消費性向
第6講 (第四篇)投資誘因
第7講 (第五篇)貨幣賃金と価格
第8講 (第六篇)『一般理論』から導き出されるいくつかの覚書
宇沢 弘文 (ウザワ ヒロフミ)
1928年鳥取県生まれ。51年東京大学理学部数学科卒業。専攻=経済学。日本学士院会員、東京大学名誉教授。1997年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)