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「未公開株の譲渡?どの企業もやっている証券業界の常識ですよ」取材の発端は、リクルート事件が起きた年、大手証券会長が放った一言だった。その後、事件当時の東京地検特捜部の担当検事、リクルート社幹部、弁護団、自民党代議士、新聞記者…関係者たちを取材するうちに、筆者の疑念は確信へと変わる。「これは冤罪事件ではないか」。100名を超える政官財界大物たちへの未公開株譲渡―「戦後最大の疑獄事件」は検察によって「作られた犯罪」だった!外務省背任事件、ライブドア事件へと引き継がれる「国策捜査」の原型がここにある。
1988年、朝日新聞の小さなスクープ記事が発端となり、100名を超える政官財要人を巻き込んだ“戦後最大の疑獄事件”に発展したリクルート事件。取材を重ねるうちに、著者は「国策捜査」の原型をそこに見る。
第1章 総理の椅子を奪われた男―竹下登
第2章 リクルート商法の「光と影」
第3章 捏造された検事調書
第4章 NTT会長逮捕と「アメリカの圧力」
第5章 「賄賂ありき」の捜査、そして判決
終章 「検察の正義」が遺したもの
田原 総一朗 (タハラ ソウイチロウ)
1934年生まれ。早稲田大学文学部卒。岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年、フリージャーナリストに。テレビ朝日系列「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」の司会を務め、98年、戦後の放送ジャーナリストを選出する城戸又一賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)