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バートン大統領を脅迫して巨額の金を手に入れた可南子は、個人銀行の経営者シュルツの手ほどきで、東京に会社を設立することになる。国際的な闇取引の裏で秘密会談の関係者が次々と消されていくことに気づいた可南子の次の手は…。ヨーロッパの各地を舞台に、人間の欲望と壮大な姦計を描いた国際謀略サスペンス。
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松本 清張 (マツモト セイチョウ)
1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第6回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)