|
|
||||||||||||||||
この書籍が含まれるグループ
|
昭和23年1月26日、帝国銀行椎名町支店に東京都の腕章をした男が現れ、占領軍の命令で赤痢の予防薬を飲むよう告げると、行員らに毒物を飲ませ、現金と小切手を奪い逃走する事件が発生した。捜査本部は旧陸軍関係者を疑うが、やがて画家・平沢の名が浮上、自白だけで死刑判決が下る。膨大な資料をもとに、占領期に起こった事件の背後に潜む謀略を考察し、清張史観の出発点となった記念碑的名作。文字が読みやすい新装版で登場。
昭和史の謎に挑んだ松本清張の代表作が、読みやすい新装版で登場!占領下の昭和23年1月26日、豊島区の帝国銀行椎名町支店に来店した男が行員らに毒物を飲ませ、金や小切手を強奪し逃走した。逮捕され死刑判決を受けた平沢は果たして犯人なのか。著者ならではの推理が冴える代表作!
データなし
松本 清張 (マツモト セイチョウ)
1909年福岡県北九州市生まれ。給仕や印刷工を経て朝日新聞西部本社に入社。51年に「西郷札」で第25回直木賞候補、53年に「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞受賞。56年、朝日新聞を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。92年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)