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この国はいったい、どこに行こうとしているのか。振り返れば、精神の焼け野原―。「第二の敗戦」と言われる今日、私たちは神々の消えた国で何をなすべきなのか。都市、子供たち、家族、物語づくり、風土、音楽、住まいへの想い。国というもの、労働、心の充足への真摯な願い。世相を見すえる作家の初の雑文集。
「マークスの山」「照柿」の著者がみつめるこの国の姿。私たちは神々の消えた国で何をなすべきか?
岸壁に立つ;非3K夢の工場;ジャーナリズムの視点;ひとの身体性から;情報の海で;ゲーム世代の快楽;子供の自由について;欲望と我慢;多動性症候群;暴力と性〔ほか〕
高村 薫 (タカムラ カオル)
1953年大阪市東住吉区生れ。同志社高校を経て国際基督教大学教養学部仏文専攻を卒業。専門商社退職後の90年「黄金を抱いて翔べ」で日本推理サスペンス大賞を受けデビュー。93年「リヴィエラを撃て」で日本推理作家協会賞(長篇賞)、「マークスの山」で第109回直木賞、98年「レディ・ジョーカー」で毎日出版文化賞を受賞。従来のミステリーの枠組みを超えた骨太で斬新、重厚な作品を生み続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)