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坂本龍馬は、33年の生涯に膨大な手紙を書き残した。とくに、心を許した女性あての手紙からは素顔の龍馬像が浮かび上がる。敬慕する実の姉・乙女、いちばん可愛がっていた姪・春猪、初恋の人・平井かほ、年上の彼女(?)・寺田屋お登勢、そして最愛の妻・お龍。5人にあてた手紙を、ベストセラー『声にだして読みたい日本語』の著者、齋藤孝氏のわかりやすい現代語訳で読む本。
文久三年六月二十九日(1863・8・13)姉・坂本乙女あて「日本の洗濯」;文久元年九月十三日(1861・10・16)初恋の人・平井かほあて「初恋の人を革命に誘う手紙」;文久三年五月十七日(1863・7・2)乙女あて「エヘン顔の手紙」;文久三年八月十四日(1863・9・26)乙女あて「佐那さんを紹介する手紙」;慶応元年九月九日(1865・10・21)乙女、姪・春猪あて「妻、お龍を紹介する手紙」;慶応二年一月二十日(1866・3・6)姪・春猪あて「薩長同盟締結前夜の手紙」;慶応二年十二月四日(1867・1・9
齋藤 孝 (サイトウ タカシ)
1960年、静岡生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)