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戦時中の大阪で小さな町工場を興した八谷泰造。財界重鎮の永野重雄を口説いたり、旧満鉄技術者をスカウトするなど、持ち前の大胆さと粘り腰の八谷は、難題を乗り越え、会社を発展させ、ついには世界的な石油化学工業会社「日本触媒」を築きあげた―伝説の経営者を描く経済小説の第一人者、高杉良の名作が文春文庫に初登場。
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高杉 良 (タカスギ リョウ)
1939年東京生まれ。化学専門紙記者、編集長を経て、75年に「虚構の城」で作家デビュー。経済界全般にわたり、綿密な取材に基づき、話題作の数々を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)