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失敗を恐れてはいけない。失敗にこそ成功の芽は潜んでいる。豪胆な父を持つ内気な一人息子・柳井正が、家業の紳士服店を継ぎ、カジュアルウエアのトップ企業へと育て上げるには、数え切れぬ失敗の歴史があった。しかし、そこから学び切り拓いた方法が、大きな成功へとつながった。海外で高品質の衣料を製造する秘訣、広告代理店任せにしない宣伝戦略、透明性の高い人事考課…etc。業績低迷や海外進出の失敗にも率直に触れながら、独自の経営哲学とその手法を惜しみなく公開する。
1 家業からの脱皮(会社とは?;ユニクロの急成長とは? ほか)
2 挑戦と試行錯誤(商売人から経営者へ;経営計画を作る ほか)
3 急成長からの転換(ブランド確立の夢を果たすため原宿出店;フリースを手がける ほか)
4 働く人のための組織(マニュアル人間の限界;店長は会社の主役だ ほか)
5 失敗から育てる次の芽(フリースのインターネット販売;フリースの成功につながる「失敗に学んだこと」 ほか)
柳井 正 (ヤナイ タダシ)
(株)ファーストリテイリング代表取締役会長兼CEO。1949(昭和24)年2月7日、山口県宇部市生まれ。早稲田大学政経学部経済学科卒。卒業後ジャスコに入社し、十ヶ月後に退社。’72年、父親の経営する小郡商事に入社。’84年カジュアルウエアの小売店「ユニクロ」の第一号店を広島市に出店。同年社長に就任。その後、ユニクロは急成長を続けた。’91年には社名をファーストリテイリングに変更。’98年の原宿店進出とともにフリースの大ブームが起こり、’99年には東証一部上場。’02年11月に代表取締役会長兼CEOに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)