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下駄と靴と片足ずつ履いて―その男は二筋の道を同時に歩んだ。地方の一紡績会社を有数の大企業に伸長させた経営者の道と、 社会から得た財はすべて社会に返す、という信念の道。あの治安維持法の時世に社会思想の研究機関を設立、倉敷に東洋一を目指す総合病院、世界に誇る美の殿 堂を建て…。ひるむことを知らず夢を見続けた男の、人間形成の跡を辿り反抗の生涯を描き出す雄編。
やる可し、大いにやる可し;「友達」の顔;大集会の大男;不学の大学者;済人道楽;一本の電話;人生最後のおねだり;「エヲカッテヨシカネオクル」;大不況の中で;勲三等の旅;一人息子への手紙;いちばんの傑作
城山 三郎 (シロヤマ サブロウ) 1927‐2007。名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大卒業後、 愛知学芸大に奉職、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』により文学界新人賞、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。 吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞 を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)